苦手な野菜に関するアンケート調査!1位はあの野菜【給食ニュース】
ほとんどの子供は、なんらかの野菜が苦手という現状があります。子供が苦手な野菜を把握しておくことで、調理法などの工夫もしやすくなるでしょう。このページでは子供が苦手な野菜に関するアンケート調査の結果について紹介します。
アンケート概要
東京都港区にある「株式会社あしたばマインド」が運営している明日葉保育園は、保育園を利用している保護者に家庭の食生活に関するアンケートを2021年10月18日から10月30日の期間で行いました。そのアンケートで「苦手な野菜」「家族で食べたいメニュー」「食事時間に大切にしていること」を質問。その結果、366名からアンケートの回答をもらい、そのアンケート内容は保育園での食育活動に活用しているそうです。
苦手な野菜1位は「ピーマン」
苦手な野菜はありますか?という問いに対し、86%の方が「ある」と回答しており、その結果から子供のほとんどが何らかの苦手な野菜があるという結果になりました。 子供の苦手な野菜として、1位はピーマン、2位はトマト、3位はホウレンソウや小松菜などの葉物野菜、4位は椎茸やしめじなどのキノコ類、5位はナスです。子供によって嫌いな食材は異なりますが、ピーマンやトマトなどの野菜は多くの子どもが苦手と思っているのでしょう。
野菜嫌いな子どもが多い理由
子供の健やかな成長を願う親にとって、子供に好き嫌いなく何でも食べてほしいと思うでしょう。しかし上記のアンケート結果からも分かるように、ほとんどの子どもに好き嫌いはあります。
それは大人よりも子供の方が、味覚センサーが敏感になっているからだと考えられます。人間には苦味・酸味・塩味・甘味・旨味を感じるための味蕾と呼ばれるセンサーが備わっており、唾液と交じり合って成分が味蕾に触れることで味を認識する仕組みです。苦味は毒を含む食材、酸味は腐敗した食べ物と認識する本能があるとされており、幼い子供にとって苦味や酸味のある食材は本能的に拒否してしまうのでしょう。大人になるにつれて、安全な食べ物かどうかを自身で判断できるようになり、苦味や酸味のある食材も食べられるようになっていきます。
保育園・学校の給食は大切な食育の場
本能的に備わっているからと言って、好き嫌いをそのまま放置しておくのも良くありません。できれば少しずつでも食べられるように改善していくことが大切でしょう。
家庭だけでなく、保育園や学校での給食は大事な食育の場でもあります。野菜に接する機会を設け、野菜に興味を持たせる工夫を行うことが大切です。無理やり食べさせようとしても子供の心にストレスを与えてしまうので、おおらかな心で好き嫌いを受け止めることも重要でしょう。
参考文献
・PR TIMES|明日葉保育園、「家庭の食事に関するアンケート」を実施 「苦手な野菜がある」は8割 1位はピーマン、2位はトマトという結果に|ソシオークグループのプレスリリース
・独立行政法人農畜産業振興機構(alic)|子どもの野菜嫌いと食育|東京農業大学【PDF】