「心臓を守る健康レシピ」プロジェクトを開始【給食ニュース】

日本では脳卒中や循環器疾患の死亡率が増加傾向にあり、これらの疾患への予防を行うことは大切です。そこで2022年2月より日清医療食品と榊原記念病院が共同で「心臓を守る健康レシピ」のプロジェクトを開始しました。このページでは、その取り組みついて紹介します。

取り組みの概要

公益財団法人日本心臓血圧研究振興会付属榊原記念病院は、心臓病の手術件数が年間1位という実績を誇っている病院です。そんな榊原記念病院と日清医療食品が共同で、「心臓病を守る健康レシピ」というイベントを開催。このイベントでは食生活を改善することの大切さや、心臓病疾患の予防対策をアドバイスしています。そんなイベントを開催することによって、心臓病の疾患を罹患している方だけでなく、予防を目指している方の健康増進にもつながるでしょう。

これまでに開催された講演会プロジェクト

第1回心臓を守る健康レシピ

「講演・実演・会食」の3つを組み合わせて、より楽しい、美味しい、為になる講演会になっています。ただ受け身で話を聞くだけでなく、実演もすることで興味を惹く講習会を実現。茶飯（ほうじ茶）・具沢山汁・ぶり大根・鶏肉のプロバンスソース　（トマトベース）・長芋のナムル・トマトのマリネ・豆乳プリンなどの心臓病向けのメニューも実際に作り、食することで美味しさなどを実感できるでしょう。

第2回心臓病を持つお子さんの“医”と“食育”

「心臓病を持つお子さんの“医”と“食育”」をテーマにした講演会です。幼児や学童期の選定性心疾患を抱える子供のいる家庭にとって、適切な食生活の習慣は非常に重要なことでしょう。ただ栄養素を摂取するだけの食事ではなく、子供の発達を促すための食育としても捉えています。そのため子供が興味を抱くような盛り付けや、美味しく食べられるような味付けなどが大切です。子供と一緒に楽しみながら、料理するのも良いでしょう。

第3回心臓手術後や高齢者心臓病の方の安全な食生活を考える

心臓病の手術をした方や高齢者の方にとって、食生活は大切なポイントです。心臓病と食事の関係や、適切な食事の内容、取り方の工夫、さらに誤嚥を防ぐための体操や口腔ケアの方法なども幅広く解説しています。

とくに手術後は食欲が低下することもあり、効率的に栄養素を補う必要があるでしょう。そのための適切な食事内容を摂取し、高血圧や高脂血症を予防するための食生活を心掛けることも大切でしょう。また高齢者なら嚥下障害をきたしやすくなるため、誤嚥を防ぐための食材や食形態などへの配慮も大切です。

第4回食生活から考える、プレママの健康

妊娠・出産・授乳をすることで、母体の栄養が胎児や赤ちゃんに吸収されてしまうため食事に配慮しなければなりません。また妊娠糖尿病やリステリア菌食中毒などの合併症を抱えるケースもあり、食事に注意が必要でしょう。妊娠期間から授乳期、また妊娠予定の方の食事に関して、知ってほしい情報を提供している講演会です。これまでの食事を見直すことで、栄養バランスも良くなり、健康的な体を育てる上で役立つでしょう。

日清医療食品とは

医療機関や福祉施設、保育施設などに給食を提供している会社です。「美味しく食べて、元気に」をモットーに掲げ、一人一人の状況を踏まえたバランス・食形態・味付け・見た目などにこだわっています。より美味しさを追求するために独自のルールを設けており、安全な食事提供ができる体制も実現。

参考文献

・食品産業新聞社ニュースWFB｜「心臓を守る健康レシピ」普及、生活習慣病予防や健康寿命延伸に貢献/日清医療食品

・榊原記念病院｜心臓を守る健康レシピ　～講演＋調理レシピ～

・日清医療食品株式会社｜CSR報告書　コミュニケーションレポート2020 topic04『心臓を守る健康レシピ』のイベントを開催【PDF】

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